秘湯の旅(2日目)

出発

宿の朝飯にも大満足。「特製きのこ汁」がまた出てくれて期待通り!あぁ、宿を離れるのが惜しい…。そんな今日はちょっぴり雨模様。

田沢湖

雨空で曇ってて眺めはイマイチ。二度目のお土産タイムを取って、とりあえず「たつこ像」と記念撮影。中国人旅行客がワラワラいた…。

玉川温泉

先輩の勧めで「玉川温泉」に寄ることに。山道を進んでゆくと、谷からもんもんと煙(?)があがっているのですぐわかる。近付くとどんどん硫黄臭くなってくる。これはすごい。そういや大学の時の北海道旅行で地獄谷に行ったのを思い出した。あのときは暗くてよくわからなかったからな。(臭かったけど)
「自然研究路」を散歩してみると、そこかしこに「ゴザ」を敷いてタオルケットをかぶって寝転がってる人達(高齢の人が多い)がいる。これは「岩盤浴」をしているんだそうだ。地面を触ってみると、確かにかなり温かい。研究路の一番奥にはテントが張ってあって、やっぱり中には寝転がる人達でいっぱい。なかなか異様な光景だ。
あちこちの「噴気孔」から水蒸気が音を立てて吹き出してるし、熱湯が湧いているところもあって、なかなかスゴイ眺め。中には噴気孔ではないが湯気が出ているところで、飯盒(はんごう)を使って飯を炊いている人もいた。焼芋も5分くらいで作れるらしい。すげぇ…。


さて、奥のテントの側に露天風呂が一つポツンとある。囲いは何もなし。丸見えです。岩がちょっと盛ってあるところに脱衣棚が置いてあるくらい(まぁ、反対側からは丸見えだけど)。入浴者数人。水着を着て入ってるおばちゃんもいた。はい、ここで選択肢、

  1. 戻って旅館の大浴場に入る。(有料)
  2. この丸見え露天風呂に入る。(無料)

で、我々の選択は「2」。なわけで、今回の秘湯その3。

場所が場所だし、うちら野郎集団だし、まわりつっても高齢の人達ばっかだし、別にそんなに気にならんもんです。
「なんかこういうの快感になってきたかも…」
ちなみに、お湯が出ているところにコップが置いてある。どうやら飲めるらしいので一口…。「ぐぁ!酸っぺぇ!」ん?この味ってたまにばあちゃんが持って帰ってくる「玉川の水」に…、って、ここのことか!とようやく理解。(遅ぇよ…)

念願の「わんこそば」体験!

時間の都合で「アスピーテライン」ドライブをキャンセルして高速で盛岡市内に戻り、「わんこそば」に挑戦すべくそば処「東家」さんへ。
旅の疲れで食欲がイマイチで、「食い過ぎで気持ち悪くなって最後を締めるより、普通においしい蕎麦を食いたい…」と弱気になる面子を無理矢理全員わんこそばチャレンジに決定。前から一度食ってみたいと思ってた俺は大歓迎!
入口で"普通の食事"か"わんこそば"かと聞かれ、わんこそばならと二階の座敷に案内される。「わんこそば」って"人付き""人無し"があるんだってね。"人無し"はただ重ねて持って来られるのをひたすら自分で食べるだけなんだとか。んなもん当然"人付き"に決まっとろうが!


まず、"まえかけ"を渡される。「濡れますから」だそうです。それからルールの説明。だいたい15杯でかけそば1杯分だそうで、男性の平均は50杯、女性は30杯だそうだ。かけそば3杯が平均か…とちょっと自信をなくしてきた。あとは御存知、ひたすら注がれるのをひたすら食って、ギブアップになったらお腕にフタをする。ただし、フタをしたお腕の中は空であること。


「なんで飯食うのにこんなに緊張しなきゃならんのだ…」と憂鬱になっていることなど気にもかけず、チャレンジスタート!だいたい二人に一人"注ぎ娘"(?)さんがついてくれて、じゃんじゃんそばを注いでゆきます。で、一口目。「おっ?結構ウメェ!」なんとなく薄味を想像してたんだけど、結構つゆの味がしっかりしていて美味しい。わんこそばは噛まずに飲込むものらしいけど、思わず噛んで味わってしまう。しかし、どんどん注がれるのでゆっくり味わう暇はない。そして、うまいと言っていられたのも最初の10杯ぐらいだったか…。いろいろな種類の薬味が出されてはいるんだけど、なにせその薬味を取っている暇がない。あれよあれよとお腕が重なってゆく。


ところで、この"注ぎ娘"のお姉さん達がなかなか若くて可愛いい。もっとベテランのおばちゃんを想像してたので、これも意外といえば意外。でもって、注ぐときの"かけ声"がなかなか楽しい。



「はい、どうぞ〜」
「はい、じゃんじゃん〜」
「はい、まだまだ〜」
「はい、がんばって〜」

「はい!がんばります!!」(アホ)


結構苦しくなってきたんだけど、お姉さんの声を聞くために頑張るエ○軍団。ちなみに俺は30杯を越えたあたりで既に苦しくなってきたけど、なんとか平均50杯越えを目指す。
ちなみに、うちらの隣で千葉からの旅行者だと言うおじさん三人がチャレンジしてたんだけど、一人がギブしてフタをした模様。


「あれ〜?もういいんですか?」
「あぁ、もう腹いっぱいだ。」
「お腕にそばが残ってると反則ですよ。大丈夫ですか?」
「あぁ、空だよ。ほら。」(フタを取って見せる)


「はい、どうぞ〜☆」


そ、そんな技があるのか…。一緒のおじさん二人は大爆笑。
このフタをするのがなかなか至難の技で、

  1. 箸を置いてフタを持つ
  2. その間に注がれる
  3. 箸に持ち替えて食べる
  4. (1.に戻る)

強引にフタをしない限りこれを延々と繰り返すことになる…。俺は注ぎ娘さんが4人を相手にしているときだったんで楽にできたけどね。(「残してませんか?」をわざと一回くらったけど) 隣では二人に一人専属で付かれてて、フタをしようとした奴に連続注ぎされるなど、かなり苦戦した模様。
で次々にギブしていって、最後に残った一人なんだけど…、


あんた…、フタするの不可能ですから!!


だって、食ってるお腕に注ぐお腕がピッタリ横付けされてますもの。こうなると残された道は、お姉さんの持ったお盆にある残りを全部食い切った瞬間しかないのだが、奴の口の中には既に5杯分が詰めこまれており、お盆の残りは3杯…。そして遂に彼はトイレに駆け込んだのでした。ちなみに、フタをする前にトイレに行くのは反則で記録はゼロだそうです。お前100杯越えてたのに… 残念!!(一同大爆笑)


最後に記録の「證明書」を書いてもらいました。俺の記録は「78杯」でうちらの最低は76杯、最高は130杯でした。100杯を越えると「証明手形」がもらえてた。うらやましい。でもあと20杯は無理だったもんなぁ…。

帰路

盛岡からまた高速でまっすぐ帰路につきました。運転手TAKANO。だから100杯はやめておいた(言い分け)。帰りの車の中で吐かれたらどうしよう…、と心配したけどなんとか無事に帰ってこれた。
ん〜、楽しい旅行だった。今度は俺も秘湯探ししてみようかな。