原発の見学に行ったことがあります

職場に入ったばかりの頃だから、もう10年以上も前のことですが、
労働組合反核運動の一環で福島原発の見学に行ったことがありました。
確か4号炉だったと思います。
そういえば核燃料プールとか見てきたっけな…と。


それから二人一組で町内でアンケート周りをしたんですよね。
原発についてどう思いますか?みたいな。


「怖いです」
「不安です」
「無くなって欲しいです」


という答えを期待して行ったわけですが、


「アンケートはちょっと…」
「うちの父ちゃんも原発で働いてるから…」
原発なくなると仕事がなくなるからね…」


訪ねる家のほとんどが原発で働く人がいる。
自分の想像と真逆の事実を知って結構ショックを受けました。
意気込んで回り始めたのに、すぐさま憂鬱に…


でもって、なんと最後に回ったのが商工会長さんの家。


6号線沿いに大型ショッピングセンターが出来始めて、町内はシャッター通りとなり始まったこと。
通りに並んでいる街灯の電気代は東電が負担してくれていること。
なんだかんだ言っても原発が最大の雇用を生んでいること。
いろいろな話を熱く語られて、ひたすら頷きながら聴き続けた…。


「この町は原発と【運命共同体】なんだ」


最後の会長の言葉は、全国の原発で問題がある度に思い出されましたね…。



そして今、その言葉が現実になってしまったんだな…と。